ヨバノ・ヨバンケ

『ヨバノ・ヨバンケ』はマケドニアのフォークソングで、マケドニアだけでなくブルガリアやセルビアなどでもポピュラーな音楽となっているようです。フォークダンスにもなっているということで、フォークダンスの映像もユーチューブには載っています。

ヨバノというのは女の子の名前で、ヨバンケはその愛称のようなもののようです。親の反対のために会えない男の子がヨバノを恋しがって歌う歌だそうです。伝統的なフォークソングなので、日本の民謡のように多くの人に歌い継がれてきた曲で、この地域に住む人ならだれもが口ずさむ歌です。

曲自体は、アラブかトルコ風な感じのする伴奏とメロディが特徴のゆったりとした曲で、それほど気に入っているわけではありません。どうしてここで取り上げたかというと、この曲をベースにして、すばらしいギター演奏を見せる映像に出会ったからです。実はこの映像で初めてわたしは『ヨバノ・ヨバンケ』という曲を知ったのです。

前々回取り上げたヴラトゥコ・ステファノフスキーとミロスラフ・タディッチのギター競演です。この二人が『ヨバノ・ヨバンケ』を自由自在に曲をいじくり(この表現がぴったり)、操るようすは何度聞いても胸がわくわくします。

ミロスラフ・タディッチはセルビアのギタリストで、なんとギター・プレイヤー・マガジンという雑誌で世界のトップ30人に入ったこともあるようです。どちらかというとクラシック・ギターをベースにしたギタリストのようです。フラメンコ的なアルペジオやラスゲアードの表現力はすばらしく、特に最初からの長いソロではものすごい表現力で迫ってきます。

5分30秒あたりからのヴラトゥコ・ステファノフスキーの驚異的なハイスピードとこれにあわせての伴奏も圧巻です。協奏というよりも競奏ということばがぴったりです。また、最後近くで超絶的なハイスピードでのやりとりから、すうっとヨバノ・ヨバンケのメロディに移るところのシンクロぶりもすごいの一言に尽きます。

ここで聴く『ヨバノ・ヨバンケ』のメロディと伴奏のからみは、とびきり哀愁に満ちていてすばらしいと思います。音楽家というのは、ふつうではイコール芸術家なのですが、二人を見てしまうと、芸術家の範囲は音楽家の中でもきわめて狭いように思えてしかたありません。

https://www.youtube.com/watch?v=kyFwwIHw6nw

ついでにマケドニアの大スターだった(すでに亡くなったらしい)トシェ・プロエスキという歌手が歌う『ヨバノ・ヨバンケ』を挙げておきます。まったく違った曲のようです。

https://www.youtube.com/watch?v=mtr13HXLdZA

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