遠くで汽笛を聞きながら

わたしは大学を出てしばらくはアパート住まいをしていましたが、8年くらいしてもともと住んでいた故郷へ帰ってきて、それ以来ずっと同じ住所です。大学時代までは夜遠くで列車の通る音が聞こえてきましたが、今ではまったく聞こえてきません。列車の音が静かになったのか、それとも世の中がやかましくなったのか、おそらく後者でしょう。

この曲はアリスの昭和51年(1976年)の曲です。わたしは就職して2年目になりました。当面働くしかないといった仕事にそれほどのめり込むでもなく、目的意識に欠けるままに淡々と毎日を送っていました。友達(今はもう亡くなってしまった)がよく訪問してきたものの、それで精神的に満ち足りるわけでもなく、一人暮らしのアパートで寂しい日々を送っていました。

今では初めて聴いたときのことは覚えていませんが、そんな情況でこの曲を聴いたはずです。『遠くで汽笛を聞きながら』という曲名もなにか過去の思い出を呼び覚ますかのようです。おそらく遠くから聞こえてくる汽笛の音を聞きながらひとり深夜を過ごしていたときのことを思い出していたのでしょう。

「何もいいことがなかったこの街で」ということばもわたしの心をとらえました。歌詞の背景にドラマを感じさせましたが、そんなことは深く考えずに、ただ「何もいいことがないむなしい日々だ」という空虚感をみごとに表していると思いました。

今では「若いころの感傷だ」「悪いことが特になかったから幸せだった」と思えるようになりました。これも年のせいでしょうね。

https://www.youtube.com/watch?v=Bh_UlTCcz88

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック