ベサメ・ムーチョ

「ベサメ・ムーチョ」はスペイン語で「わたしにたくさんキスして」という意味だそうです。ウィキペディアには、ベラスケスという15歳の少女が1940年(昭和15年)に作詞したと書かれていました。なんと第二次世界大戦が始まった年です。

だれが歌ったのか知りませんが、この曲は大ヒットしたそうです。そして、戦後になって日本に入ってきたときトリオ・ロス・パンチョスの歌ったものがいちばん有名になったようです。わたしの記憶でもこのトリオ・ロス・パンチョスの歌がいろいろな場面で流れていたように思います。わたしが聞いたのは昭和30年代のはずですから、はじめにヒットしたときからすでに15年以上たっていたと思われます。本当に息の長いヒットでした。

曲は、おそらく甘いはずのスローなバラードですが、ラテン系のリズムとギターの音がいくぶんにぎやかに彩り、トリオ・ロス・パンチョスのコーラスのうまさとあいまって楽しげになっています。

この曲はスペインのグラナドスの『ゴイェスカス』のアリアの影響を受けているとのことです。聞いてみると確かに、同じフレーズですが、とりたてて言うほどのことでもないように思われます。次の映像の3分10秒ほどからの部分がそれです。

https://www.youtube.com/watch?v=W2RnaIckhBc

トリオ・ロス・パンチョスの演奏を聴き直してみて、曲の途中でギターのバックにロシア民謡の『二つのギター』の一部が入っていることに気づきました。メロディーとして取り込んだわけでなく、バックに入っているので、意図したものなのか、たまたま似てしまったのかわかりませんが、ぴったりと合うというところがたいへんおもしろく感じました。

https://www.youtube.com/watch?v=O28TsiWtgQw

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