白いブランコ

ビリーバンバンが昭和44年(1969年)にデビュー曲として歌ってヒットさせた曲です。ビリーバンバンは菅原孝、進の2人兄弟によるフォーク・バンドです。それぞれ響きのあるよい声をしているのですが、兄弟ということで声の質が似ているせいか、たいへんきれいなハーモニーを奏でます。

ふつうブランコというと子どもの遊具という印象しかありませんから、フォークソングののテーマとしてブランコを持ってきたのは意外性がありました。はじめはなつかしい童謡を聴くような感覚でいたような気がします。

作曲は弟の菅原進です。サビのないような淡々としたメロディです。しかし、反面歌いやすくとっつきやすく、口ずさみやすいという利点があったと言えます。そして、ヒットの最大の理由はテーマと詞の内容がこのメロディに合っていたことだったと思っています。

作詞は小平なほみです。前奏のトランペットが郷愁を呼び覚ましてくれるきっかけになり、続く歌詞冒頭の「君は覚えているかしら」のフレーズが一気に過去に連れ込んでくれます。このコンビネーションがよかったと思います。だれもが思い浮かべそうなことばですが、これまでこのフレーズが他の曲で聴いた覚えはありません。そういうことばを使った小平なほみの発想がよかったと思います。残念ながら小平なほみについてはこの曲ぐらいしかネットに出てこないので、どういう人物かわかりません。

詞の内容は、ブランコに乗った遠いむかしの初恋を思い出しているところです。ブランコにゆられながら口づけしたということですから、ブランコがある小学校か公園でのできごとで、小学生か中学生でしょう。口づけのあと優しく揺れただけですから、本当に淡い初恋です。

「夕暮れどきは淋しくて」というフレーズとあいまって、遠いむかし夕焼け空のもとブランコに揺られていた小学生のころを思い出します。日が暮れるまでには帰らなくてはいけないけどもっと遊んでいたかった思い出がよみがえります。

少年のころ見た光景や行動はいまではおぼろげになっていて、ほとんど夢のなかのようになっています。今となってはこまかく思い起こすことはできませんが、そのときどきこんなことがしたい、あんなふうになりたいと、子どもながら一生懸命生きていたのです。そういう懐かしい思いをかき立ててくれる曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=tnKsYxjYH8w

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