何のために

フォーク・クルセダーズは『帰ってきたヨッパライ』のようないい加減なコミカル・ソングから『悲しくてやりきれない』などのようなまじめな曲までかなり幅の広い範囲をカバーしたグループでした。

当時音楽界の話題を集めまくったような人気に、それなりに長く続いたグループのようにあとから刷り込んでいましたが、プロとしての活動期間はわずか1年でした。この短い間に数々のヒット曲を出したので、改めてすごいグループだったと思います。

その数々の曲の中で隠れた名曲だと思ったのがこの曲です。昭和43年(1968年)の発表で、作詞は北山修、作曲ははしだのりひこです。フォークルの曲というと北山修作詞、加藤和彦作曲というコンビが多いのですが、こちらもなかなか味があります。フォークルが解散してからはしだのりひことシューベルツが歌った『風』もこのコンビの作詞・作曲でした。

北山修の歌詞にはものごとを真っ正面にとらえる正直さと前向きの姿勢があります。それがよさでもあると思いますが、どこか気恥ずかしくなるような気もして今ひとつのめり込めない面がありました。しかし、この曲はいっぷうちがうと思いました。

「何のために」というタイトルの直截さ、「十字架のもと一人の男が倒れてた」という究極の場面の描写から、なにか生きることのむなしさと不条理を歌っているのかと当時は思いました。ちょっう自身としても人生の意味を考えていたころでしたから。
 
ただし、今聞くとはっきりとした反戦歌です。2番に「戦って死ぬのか」「戦火にやけた」という詞が入ってきて戦争で倒れたことがわかります。おそらく当時は2番は聞き流していたんでしょうね。いい加減なわたしでした。(今もです。)

次の映像には絵らしいものがないのが残念ですが、音楽としてはオリジナルのよさがあります。ネットには他に坂崎幸之助の歌が載っていますが、やはりはしだの不安定な声のほうが雰囲気があると思ってしまいます。

https://www.youtube.com/watch?v=YUhutlEMMpU

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