世にも奇妙な物語

むかし『ヒッチコック劇場』というテレビ番組がありました。調べてみるとアメリカでは1955年(昭和30年)から1962年(昭和37年)にかけて放映されて、日本ではほぼ1年遅れで放映されたそうです。わたしの家にはテレビがなかったので親戚の家に行ったとき見せてもらいました。それほど何回も見たわけではありませんが、記憶に残っているのは、何かの理由で死を装った人物が棺桶に入れられ生きながら墓地に埋葬されてしまう話です。めちゃくちゃこわかったですね。

映画監督でサスペンス映画の巨匠といわれたヒッチコックの名を冠した番組で、内容はやはりサスペンスやスリラーでした。この番組の変わっていたところはヒッチコックがはじめに登場して導入の話をしていたことです。ヒッチコックは小太りの親しみのもてるおじさんで、ユーモアの利いた口調でさらりと発端を話すような感じでした。サスペンスとか怪奇の内容とはとはずいぶん異なるイメージですが、このアンバランスがよかったのだと思います。

この『世にも奇妙な物語』のタモリの司会もこれといくぶん似たところがあり、本来お笑いのキャラであったタモリがちょっとひねった解説をするところもおもしろいと思います。

実は怪奇物というと『ミステリー・ゾーン』があったのですが、どちらかというと宇宙とか科学の方面が主だったようで、ヒッチコックとは方向性が異なっています。また解説もありませんでした。そういう意味では、この『世にも奇妙な物語』はヒッチコックを直接受け継ぐものだといえるでしょう。

この音楽です。不気味なメロディが内容の奇妙さ、恐ろしさを物語っているような絶妙な曲です。この不気味さは半音階がところどころで入ってくることと、ときどき音が予想したよりも大きく上がり下がりするところからくると思っています。さらにイントロ的な部分が終わったあと急に音が細かくなり、急をつげるような雰囲気になるところもうまくできているものだと感心します。

ところで、この曲の正式な曲名は『ガラモン・ソング』というんだそうです。知っていましたか?

https://www.youtube.com/watch?v=jsta3tEY43s

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