手紙

ただ手紙というと何の手紙かわからないけど、これは別れの手紙です。いっしょにくらした二人が何らかの理由で(歌詞では理由がわからないと言っている)別れるという内容です。わざわざ手紙に書くということは書き置きでも置いて出ていったんでしょうか。内容的にはフラストレーションがたまるような不可解な別れです。しかし、雰囲気はあります。

由紀さおりはもともと童謡歌手でしたが、『夜明けのスキャット』が大ヒットしました。その歌唱力はなかなかなもので、どんな歌を歌わせても力むことなく、内容に合わせてうまく歌います。お姉さんの安田祥子も歌がうまいのですが、わたしにはやや情感を込めすぎな気がしているので、由紀さおりのほうがバックグランド的に聞き流せるような安心感を感じます。

伴奏のリズムが2拍子の行進曲風で『さらばシベリア鉄道』と似ている雰囲気です。歌詞の重い雰囲気に対してリズムでは軽快に歌い飛ばしていくといった感じです。このアンバランスさが歌を暗くしすぎないでよかったのかと思います。

「窓に鍵をかけ」という歌詞は、尾崎紀世彦が歌った『また逢う日まで』の「ふたりでドアをしめて」と意味的に似ています。この曲が出たころそんなことには気づきませんでしたが、今になってあらためて気になりました。

発表の年を調べてみると、この『手紙』が昭和45年(1970年)で『また逢う日まで』が昭和46年(1971年)です。まさに『また逢う日まで』のほうがあとを追うように発表されています。まねとまでは言いませんが『手紙』にインスピレーションを得てつくられた詞なのかもしれませんね。

https://www.youtube.com/watch?v=KkYM-RW4BKw

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