サッドネス

エニグマについては以前『リターン・トゥ・イノセンス』と『ミア・カルパ』を取り上げました。マイケル・クレトゥが中心になった音楽プロジェクトです。「エニグマ」というのは「謎」という意味で、当初はこのグループのメンバーもはっきりさせず、やはり謎めいたグループだったようです。曲もミステリアスなものでした。

私はおそらく『リターン・トゥ・イノセンス』でこのグループの存在を知りましたが、エニグマ自体はこの曲で1990年(平成2年)にデビューしています。ということはエニグマの名を世に知らしめたのはこの曲だったのです。

曲はカンタータのようなテノールのきれいな声からはじまって宗教的な荘厳さを表すかと思えば、ドラムスのリズムが入ってきてロックの味が出て、さらにクラリネット風の音がムードを作って行きます。エニグマの常套手段と言えますが、特にこの曲ではそのアンバランスさが逆に絶妙に融合してすばらしくなっています。

映像が凝っています。映像の内容は書き物をしている若者が居眠りの夢の中で神秘的な体験をするということのようです。エニグマの得意とする神秘的、超常的世界がうまく描かれています。ものを書いている僧侶のような若者がうとうとと眠り込む場面で、若者をぐるりと回り込むように撮っていますが、これが背景とは動き方がちがっていて、机もカメラも動いているようです。よく考えられ工夫された映像ですばらしいと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=4F9DxYhqmKw

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