季節の中で

松山千春が昭和53年(1978年)に歌った曲で、大ヒットしました。わたしはこの曲で松山千春を知ったので、デビュー曲のように思っていました。しかし、前にも別の曲を出していて、すでに「オールナイト・ニッポン」に出ていたことを知ったのは少しあとでした。

この年わたしは半ばプー太郎の生活をしていて、春先に勤めていた会社を完全に辞め、アパートに閉じこもって就職試験の勉強に取りかかりました。それまで職を転々としていたので、よほど好成績をとらないと合格できないだろうと考えて勉強に力を入れました。アパートには電化製品はおそらく個人用の小さな古い冷蔵庫以外にほとんどなく、たまに訪ねてくる友だちとラジオだけがわたしの情報源でした。おそらくそんななかでこの曲を聴いたのだろうと思います。

はじめのバラード調のゆっくりした歌から、一気に「めぐる めぐる 季節の中で・・・」と長く音を伸ばすところがたいへん気に入りました。ほとんど裏返りそうになるほどの高い声できれいに歌うところに惹かれました。松山千春のきれいな伸びのある声が最高に生かされた曲だと思います。

松山千春はシンガー・ソング・ライターで、ジャンルとしてはフォーク系ですが、この曲はフォークっぽい感じが少なく、バックのドラムスやベースギターなどロック的な要素があり、いまでいうニューミュージックだったと思います。当時としてはたいへん斬新に感じました。そういう面でも当時のわたしにはこの曲に大きなインパクトを感じました。

歌詞もすてきでした。「めぐる めぐる 季節の中で」と季節の移ろいの中で生きるわたしたちの日常を思い起こさせ、続いて「あなたは何を見つけるだろう」とやや哲学的な問いかけをするところがとても気に入りました。人生について考え、感じることの多かった青春の終わりごろでした。このフレーズはわたし自身の迷いや不安、むなしさの感情が表現されているような気がしました。

その一方で、「羽ばたけ高く 羽ばたけ強く」は勇気をふるい起こさせてくれ、からだがわくわくしてくるような気がします。当時ひとり暮らしで、先の見えない日々を送っていたわたしにとって刺激になるような歌詞でした。

http://www.youtube.com/watch?v=I0gM3SlXAtM

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