タブー

『ハーレム・ノクターン』を取りあげたからには、この『タブー』を無視するわけにはいきません。いずれもストリップ・ショーの名曲(?)といわれていて、一方を聴くと、自然にもう一方が連想されてくるような気がします。

テレビ番組「8時だョ!全員集合」で、加藤茶が「ちょっとだけよ」とじらすように言うコントで使われた有名な曲です。しかし、加藤茶によって使われる以前から、この曲はもう有名になっていて、ストリップ・ショーなどでこの曲に合わせて衣服を脱いでいくことがよく行われていたということです。

このストリップ・ショーで使われたのは、今回取りあげるペレス・プラードが彼の楽団を率いて演奏した曲です。トランペット(?)の割れたような音が特徴的で、この音が頭脳を刺激し、官能の世界に引きずり込むようです。しかし、もともとそういう用途に作られたわけではないようです。

1930年代に『タブウ』という映画が作られましたが、これに触発されてラテン音楽として作曲したのだそうです。この『タブウ』はエロティックな映画ではなく、ポリネシアで土地の因習のために結ばれなかった男女の悲恋を描いたものです。現在ふつう使われるタブーとはちょっと意味が違うようです。

そう思って聴き直してみると、イントロのリズムが重々しく始まったところに割れたサックスの音が入ってくるようで、何回も聴いていると人の声のようにも聞こえてくるから不思議です。わたしには、コミカルに感じられることもあります。この曲のイメージというのは、ストリップ・ショーで使われて好評だったという想定外の状況によって固定されたものかもしれません。

ところでタブーは普通「taboo」と表記され、「禁忌」と訳されます。この映像のタイトルは「Tabu」なので、表記が異なりますが、「Tabu」がもともとのポリネシア語の音写だったようです。

https://www.youtube.com/watch?v=Tz8L1k93hFg

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