人形の家

先月弘田三枝子が亡くなりました。享年73歳だそうです。ご冥福を祈りながらここで彼女の最大のヒット曲『人形の家』を取りあげます。

この曲が発表されたのは昭和44年(1969年)でした。弘田三枝子はこの7年ほど前に『バケーション』をヒットさせ、パンチのきいた声で若さを爆発させるような歌を歌っていました。そのころはややぽっちゃりのどこにでもいるおちゃめなお嬢さんといった感じでした。

その当時は歌唱力がどうとかいう評価はしていなかったのですが、はりのあるはちきれるような歌声は印象的でした。わたしの印象ではアメリカの明るいポップスを歌うカバー歌手というくくりになっていました。

それが、しばらくそれほど出てこなくなったと思っていたら、突然この日本的なバラード調の曲で再登場しました。しかも、これまでの顔とスタイルからは別人とも思えるほどの変わりようです。まるで同名の別人かと思ってしまいました。しかし、曲調はちがっても伸びのある歌声は以前同様でした。

当時は「わたしは はなたに ひのちを はずけた」というように語頭にハ行をもってくるような歌い方に違和感がありました。今思うと、たまたま語頭が「「あ」なたに「い」のちを「あ」ずけた」だったので、前から続く息がかぶっていたようにも思えます。しかし、これが弘田の最大の特徴で、のちに物まねなどではこれをことさらに強調して歌われています。今となってはなかなか雰囲気のある歌い方だと思います。

そして、この歌い方はのちの日本の多くのロック歌手に引き継がれたようで、意識してのことかどうかはわかりませんが、矢沢永吉や桑田佳祐の歌い方がそれに似ていて、まさに弘田三枝子風だと思っています。

曲は全体に淡々としたもので、歌唱力が問われる歌です。しかし、「わたしはあなたに命を預けた」というところが最大の盛り上がるところでここがなかったら大ヒットにはならなかったことでしょう。弘田の伸びのある声が最大に生かされたサビでした。

https://www.youtube.com/watch?v=oasgd-PtNYw

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